今では皆さんが普段利用しているほとんどのキャリア製端末で緊急速報が受け取れるようになりましたが、実はこの緊急速報の仕組みが国際規格になっているのをご存知でしたか?
この仕組みはETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)と呼ばれ、実はモバイル通信規格である”LTE”の標準仕様として策定されています。
このETWS、実はLTE策定時にはもともと組み込まれる予定ではなかったようなのですが、策定に参加していた日本のNTTドコモが提案した”エリアメール”の仕様が取り込まれた結果となっています。
緊急地震速報を支える「ETWS」とは何か – 日経XTECH
ETWSが国際的に一般的な機能となっているかといわれるとまだ微妙ですが、標準仕様なので海外企業が作ったグローバルモデルの端末であっても、この仕様を取り込んでいれば日本の緊急速報を受信できますし、逆に海外であっても、ETWSで配信している国であれば緊急速報を受け取ることができます。すごいですね。
そんなETWSですが、実はAndroid 8.1からOSレベルで正式に対応していることをご存知でしょうか。
Android 8.1で地震・津波以外の緊急速報(ETWS)が受信可能に? – てくろぐ
Androidはオープンソースなので元のコードは誰でも読むことができるのですが、上記の記事によるとこのソースコードの時点で、ETWSの受信に関するソースが追加されているようです。
さらに、実端末(Nexus 5X)での実験でも、実際にETWSを受信している様子を上記の記事内の動画で見ることができます。
OS側で標準で対応しているということは、各メーカーが意図的に無効化しない限りETWSは受信できるということになるので、今後SIMフリーのAndroid端末であってもETWSが受信できる端末がどんどん多くなってきそうです。
SIMフリースマートフォンをメインで利用するユーザーにとっては嬉しい話ですね。