iPad OSでは標準でターミナルアプリが入っていないので、macOSのようにコマンドを用いた入力を行うことができません。
しかし、iPadOS向けのターミナルアプリがApp Storeに公開されており、これらのアプリを使用することで、限定的ではありますが、iPad上でもシェルやあらかじめ用意されているコマンドを使用することができます。
今回はそういったターミナルアプリの中で、おすすめのアプリをご紹介したいと思います。
LibTerm というアプリです。
[appbox appstore 1380911705]![](https://i0.wp.com/cpoint-lab.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/IMG_0036-1.png?fit=1024%2C768&ssl=1)
実際に起動するとこのような画面になります。
tabキーがないので、代わりにコマンドの候補がキーボード上部に表示されるようになっています。
また、カーソルキーはなく、iPadOSの通常のフォームの操作と同じように指でカーソルを移動させる形なので、ここは慣れが必要かもしれません。
ここまでの部分については他のターミナルアプリとさほど差はないのですが、個人的にいいなーと思ったのが、ディレクトリの移動をアプリ側でサポートしていること。
実は、シェル上からはほとんどのアプリ外のディレクトリにcdすることができないようになっていて、どれも移動しようとした時点で”Permission Denied”となってしまいます。
ところが、LibTermの場合は右上のフォルダアイコンをタップすると、
![](https://i0.wp.com/cpoint-lab.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/IMG_0038-1.png?fit=1024%2C768&ssl=1)
アプリ側からディレクトリへのアクセス手段を確保してくれるので、ほかのディレクトリへアクセスすることもできるようになっています。
また、もともと入っているコマンドもそこそこ多く、whoisなども動作しました。
sshもコマンドとしては存在しているのですが、
![](https://i0.wp.com/cpoint-lab.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/IMG_0040.png?fit=1024%2C768&ssl=1)
このように、最初にキーを保存するところでエラーになってしまい、コマンドライン上からのssh接続はできませんでした、残念…
ということでmacOSと比較するとできることも少ないですが、プリインストールされているコマンドが意外とたくさんあり、シェルが使えるだけでも使用できる機能が増えるので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。