USBメモリを購入した際、もしこのUSBメモリに大事なデータを保存する予定がある場合、”このUSBメモリは本当にちゃんと使えるのか”をあらかじめテストしておきたい方もいるかと思います。
Chech Flash というフリーソフトを使用すると、USBメモリ上の全セクタを検査して、初期不良や使用不能になってしまった領域がないかをチェックすることができます。
USBメモリ・メモリカード専用の不良セクタ診断ソフト「Check Flash」- 窓の杜
Check Flash – www.mikelab.kiev.ua
日本語化も標準でされているところもおすすめポイントです。
このツールでは3種類のモード(アクセス タイプ)でディスクをチェックすることができます。
一つ目は”一時ファイルを使う”モードです。
この方法では、USBの空き容量をすべて埋める大きさのファイルを作成して、正常に読み書きが行えるかをチェックする方法です。
単純にファイルを作成するだけなので、パーティションやファイルシステムへ影響を与えることなく検査を行うことができます。
手軽かつ安全な方法ですが、上記の性質上、すでにUSBメモリにファイルが存在してしまっている場合などでは完全なチェックができないなどのチェックとしては不確実な方法になります。
普通にファイルをコピーした際に問題が起きないかどうかをテストするぐらいならこのモードで問題がないでしょう。
2つ目は”論理ドライブとして”モードです。
このモードでは、指定されたパーティション内でファイルシステムを無視して独自のデータで読み書きを行い、動作チェックを行うモードです。
ファイルシステムを無視してデータを上書きしてしまうため、指定したパーティションに存在するデータはおろかファイルシステムも消えてしまうため、テスト終了後はフォーマットが必要になります。(ほかのパーティションには影響しません。)しかし、特定のパーティション内のセクタを詳しく調べることができるので、チェックの確実性が上がります。
データをまだ指定のパーティションに保存していない、もしくはテスト前にデータのバックアップが行えるのであればこのモードが最適だと思います。
そして3つ目が”物理デバイスとして”モードです。
こちらは2つ目のモードよりもさらに低レベルで、USBメモリ上のデータ、ファイルシステム、パーティションのすべてを上書きし、本当の意味でUSBメモリ全体を検査することができます。
最も強力で確実な方法ではあるのですが、データやファイルシステムはおろか、パーティションの情報も消えてしまうため、テスト終了後は”ディスクの管理”などのディスク管理系のユーティリティを使用してパーティションを作成するところから始める必要があります。
個人的にはUSBメモリを購入直後に初期不良があるかどうかを確かめるときに使えるオプションではないかなと思いますが、このあたりの知識をお持ちでない方にはおすすめしません。
例として、”一時ファイルを使う”オプションでチェックしたときのスクショを載せておきます。
こんな感じで、USBメモリが正常かどうかが一目で確認できるのがいいですね。
いずれにしても”一時ファイルを使う”モード以外はかなりデンジャラスな挙動になっているので、使用する際は細心の注意が必要ですが、このツールを使ってしっかりチェックしておけば、しばらくは安心してUSBメモリを使用することができるかと思います。
ただし、あまりに何度もチェックを行ってしまうと、正常なUSBメモリであっても逆に劣化させてしまう危険性もあるため、使用は最小限の方がいいかもしれません。
ということで、”今自分が使ってるUSBメモリって本当に大丈夫なのだろうか…?”と不安になった際は、是非一度試してみてください。