最早日常生活において、必須となっている携帯電話。
実は携帯電話で電話した際に、相手から聞こえてくる音声と、相手に聞こえている音声は、本物の声ではないことをご存知でしょうか。
徹底究明! 「携帯電話の声は、本人の声ではない」説は本当?【前編】 ~人の声が届くしくみ~ – KDDI TIME&SPACE
徹底究明! 「携帯電話の声は、本人の声ではない」説は本当なのか?【後編】 ~電話での通話のしくみ~ – KDDI TIME&SPACE
上記の記事によると、固定電話は波形符号化方式という手段で音声を電気信号に変換しているため、ほぼそのままの音声を聞くことができますが、携帯電話の場合は”ハイブリッド符号化方式”と呼ばれる方法で符号化を行います。
このハイブリット符号化方式では、音声を電話端末に入力した後、入力された音声を解析し、最も近い音声の組み合わせをコードブックから探し出し、その結果を送信しているとのことです。
つまり、音声はこのコードブックに存在する音の組み合わせによって作られているため、限りなく本人の声に近い合成音声が電話の相手に聞こえているのだそうです。
この音声サンプルカタログであるコードブックに登録されている音が無数にあるため、実際の声に限りなく近い音声を表現できるとか。
ただ、近い波形を持つ声の場合、同じような音声に変換されてしまうことがあるとのことで、親子の声が判別ができないときがあるのはそういった理由のようです。
一見自然な音声が聞こえてくるので、生の音声がやり取りされているのかと思ってましたが、驚きですね。
携帯電話周りの技術は、無線であってもうまく快適に通信できるような工夫がたくさんあるので、色々調べてみると面白いかもしれません。