IP固定していない端末同士ても、IPアドレスではなくホスト名で通信することができる仕組みとして”NetBIOS”があります。
DNSサーバーに手動でIPアドレスと名前を紐づけることなく、同じLAN内であればいきなり名前で通信することができます。
主にWindowsやLinux(※要samba)などのOSで利用することができます。
非常に便利な仕組みではあるのですが、どちらか一方、もしくは両方の端末のIPアドレスが突然変わってしまった場合などに不具合が起きる可能性があります。
というのも、NetBIOSを使った名前解決の場合、毎回名前と紐づく端末のIPアドレスを確認しているわけでなく、一度取得したIPアドレスを端末内に保持しておき、一定期間は相手端末にIPを問い合わせることなく保持したIPアドレスを使って接続しようとしてしまうようです。
突然接続先端末のIPが変わってしまった場合、このIPアドレスの”キャッシュ”が残ってしまっていることによって、古いIPアドレスで接続しようとしてしまい、NetBIOSの名前では接続できなくなってしまうことがあります。
キャッシュはなかなか削除されず、再起動しても残ってしまうようなので、この場合はコマンドでキャッシュの削除を行い、OSにNetBIOS名とIPアドレスの再紐づけを行わせる必要があります。
cmd(コマンドプロンプト)を管理者権限で開き、次のコマンドを入力します。
nbtstat -R
するとOS内にキャッシュされていた、NetBIOS名とIPアドレスの紐づけがすべて削除されます。
この状態で再度、接続先サーバーへNetBIOS名で接続を行えば接続できるようになります。
参考:
nbtstatコマンドでNetBIOS名のキャッシュをクリアする – 日経XTECH