昨日12/6、13時ごろから、Softbank系列のモバイル回線で、全国的にパケット回線や音声回線に接続できなくなる大規模障害が発生しました。
18時ごろから復旧が始まったとのことだったので、実に4~5時間ほど通信不能になっていたようで、期間的にもかなり長引いた印象でした。
ニュースを見ると、携帯が使えなくなったことで、一時的に公衆電話も復権したようですね。
嘘でしょ!?「公衆電話を初めて使った」という声にネットざわつく – NAVERまとめ
公衆電話の使い方がわからない…なんて話も。
自体の流れを感じます(;´∀`)
さて、今回の通信障害の原因ですが、後にSoftbankが公式に発表をしています。
2018年12月6日に発生した携帯電話サービスの通信障害に関するおわび – Softbank
ソフトバンク、通信障害の原因を公表 エリクソン製交換機ソフトの「期限切れ」- ITMedia
また、エリクソン社自身も同様の発表を行い、謝罪をしています。
Update on software issue impacting certain customers – Ericsson
Softbankは携帯基地局同士をつなぐ”コアネットワーク”に存在し、各携帯端末の通信状態や認証を管理する機器MMEにエリクソン社製の製品を使用しています。
【MME】- NTTPCCommunications用語解説辞典
複数の記事を読んでいくと、どうやらこの機器を動作させるためのソフトウェアにアップデートが行われ、そのアップデートに含まれている”証明書”が古いものであったために有効期限切れとなり、機器の動作障害を引き起こしたようです。
その証拠としてSoftbank以外の海外のキャリアで、エリクソン社製のMMEを利用している業者についてもほぼ同時刻に同様の不具合が発生していたようです。
また、エリクソン社のMMEの機能として、大量の端末を同時に管理できるようにするために、その処理の一部をクラウドサーバーに代わりに行わせることができる機能”vMME”もあるようです。
ソフトバンク、エリクソンのVirtual MMEとクラウドプラットフォームを導入 – Ericsson
今回の”証明書”がなんの証明書を指すのがは詳細に発表されていないのでわかりませんが、恐らく機器のソフトウェアの正当性(本物かどうか)を検証するためのソフトウェア署名の証明書か、vMMEと通信する際に通信先のクラウドサーバーが正しいサーバーかどうかを検証するための証明書あたりではないかなと思います。
いずれの場合であっても有効期限切れになってしまうことでシステムが正常に動かなくなってしまう問題なので、かなりヤバい状況だったのではないかなと思います。
結果的に、ソフトウェアを以前のバージョンにダウングレードしたことで、とりあえず復旧したようです。
今回の根本的な原因はエリクソン社のミスで、たまたまその機器を使用していてとばっちりを受けてしまったSoftbankにとっては大変な災難だったと言えそうです。