Nexus7(2012)を充電時に自動でOSを起動するようにしてみた

  • 2018年10月29日
  • 2018年10月29日
  • Android, OS

最近、使ってなくてほこりをかぶっていたタブレット…Nexus7の2012年モデルを、車のナビ専用端末に仕立てようといろいろセットアップしていたのですが、車のナビにする以上、エンジンと連動して起動したり、停止したりしてほしいのですが、元々汎用用途であるAndroidタブレットだとなかなかその挙動が難しかったりします。

SmartConnectというアプリを使うと何かの”きっかけ”(例えばイヤホンケーブルにつないだ時、とか、充電機器に接続したとき、とか)をもとにして自動でアクションをさせられるので、OS起動後にBluetooth機器に接続されたときなどにナビアプリの自動起動と音楽の再生、接続が切れた時(=エンジンを切ったとき)にホームへの移行や、音楽の停止などを行わせる所まではできたのですが、唯一タブレットの電源onについてはOSが起動する前の挙動なので、アプリではなかなか変更が難しいところです。

ただ、出かける前にタブレットを台に乗せてケーブルをつないで、さらに電源もONにするとなると、埋め込み型のナビと比較してかなりめんどくさいので、何か一つだけでも自動化できないかといろいろ調べていたところ、こちらの記事を発見。

nexus7で充電開始時に自動で電源オンにする設定(root不要)- hycko.blog

root化不要でこんな設定ができただと…
なんでもブートローダーの設定をPC(ADB)経由で変更してやることで、充電専用ケーブル・通信用ケーブル関係なく充電器と接続した時点でAndroidが自動起動してくれるようになるとのこと。

…でも、ブートローダーなんてroot化やROM焼きなんかに出てくるあれだよね…そんな簡単に触れるもんなのか…と疑心暗鬼になりながらも、とりあえず試してみましたところ….

想像以上に簡単でした\(^q^)/

(※写真はNexus7 2013ですが、実際はNexus7 2012で検証しました。なお、Nexus7 2013もブートローダーの起動までは同じ手順でできました。)

簡単に手順をまとめると、下記のようになります。(※メーカーの修理を受けれなくなる可能性のある内容です。試される場合は自己責任の下行ってください。)

1.Androidの設定->開発者ツールから、USBデバッグを有効にします。
(※開発者ツールはデフォルトでは非表示になっています。こちらの方法で開発者ツールを表示させてください。)
2.PCにUSBで接続し、次のコマンドを実行します。(Android Studioをあらかじめインストールしている必要があります。)

adb reboot bootloader

Nexus7が再起動して、ドロイドくんのおなかの蓋があいている絵のある画面が出てきます。

これが”ブートローダー画面”のようです。
この画面が出てきたら、次のコマンドを入力します。

fastboot oem off-mode-charge 0

すると自動でNexus7が再起動され、いつも通りAndroidが立ち上がります。
Androidの起動が完了したら、一旦USBケーブルを抜いた状態で電源を切り、充電専用のUSBケーブルで充電器とNexus7をつないでみます。

すると、電源ボタンを押さなくても電源が自動で入るようになりました!
なお、再び充電専用ケーブルと充電器をつないでも起動しないようにするには

fastboot oem off-mode-charge 1

とすればよいようです。

自分はもう使わなくなったタブレットを再利用してるので設定変更を行いましたが、簡単にできるとはいえ通常はブートローダーの設定を変更すること自体かなりリスキーな作業になります。
お手元のNexus7(2012)で試される際は自己責任のもと、慎重に行っていただきますようお願いします。
(ブートローダーの起動自体は他のAndroid端末でも行えるかもしれませんが、設定の変更については正常にできる保証はない(機種によってはメーカーがブロックしている可能性がある)ので、確証がない限り試さないことをお勧めします。)

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