PHP向けを主とした IDE である PhpStorm のバージョン 2022.3 がリリースされました。新機能全体の詳しい解説は JET BRAIN 公式の次の記事が詳しいです。
この新機能の中からよく使いそうなものを3点紹介します。
1つ目は新UIです。これはまだ実験的機能ですが、いずれ移行が本格的になるかと思います。新UIでは次のスクリーンショットの様にメニューの配置が大きく変わっています。メニューがアイコンにまとめられて、なんとなく VS Code っぽい感じになりました。旧UIにあったメニューが移動したり隠されたりした部分は、旧UIで上部に並んでいたメニューは左上のメニューアイコンに収納され、下部に並んでいたメニューは左下のアイコンにまとめられ、左上部にあった親ディレクトリを開くナビゲーションバーは左下へ移動され、といったあたりです。アイコンメニューになったため初見ではどのアイコンがどの機能か把握するのが大変ですが、アイコンに慣れるなりキーボードのショートカットを多用する様になるとメニュー以外の部分が画面を広く使える利点の方が大きくなりそうです。
今までマウスでやっていて改めてショートカットを増やしたりするのが面倒な場合は次動画の様に右上で右クリックをして”ツールバーのカスタマイズ”->”アクションの追加”から表示される操作用のアイコンを増やすのが便利です。これをすると今まで通りの感覚で操作ができます。
2つ目は PHPDoc のレンダリングとクラスや関数の追加情報の表示です。これは次の様にソースコード中にいくつの場所で使われている、誰が主に作っている、HTMLとして解釈して PHPDoc を見た場合のコメントといった文言が見えるというものです。これがあると初見のコードやライブラリを触る時にヒントになってくれます。依存されている場所の数で重要度を決めたり、あまり触られていない部分であるか否か判断したり、ぱっと見でどんなコードか説明がわかったりとかそういう具合です。
3つ目は日時形式のプレビューです。これまでもよく使われているフォーマットを補完できたりしたのですが、これにプレビューがつきました。日時フォーマット入力時にCtrl+Spaceを押すと次図の様に入力候補が表示され、
Alt+Enterを押すと次図の様にプレビューが見えます。これは今まで同様に Carbon などの日時フォーマットが要求されるものであれば PHP 組み込み関数以外でも使えます。
具体的な画面はありませんが PhpStorm 2022.3 には2022-12-08 リリースの PHP8.2 への対応も含まれています。今後もまだまだ便利そうです。