いよいよ、前から予告されていたSSL必須化(HTTP(非暗号化)接続というだけで警告を表示するようになる仕様変更)がChrome 68から適用されます。
いよいよGoogleが本気。Chrome 68から全HTTPサイトに警告! – 常時SSL Lab.
もしあなたがサイトを運営していて、SSLを利用可能にしていない場合、画像の下のな表示がアドレスバーに常に表示されるようになります。
回避するためには、サイトをSSLに対応させないといけません。
そもそも、SSLとはなんぞや…という方のために、簡単に説明します。
SSLを理解する前に、インターネットの仕組みを簡単に簡単に理解しておく必要があります。
今は家にPCやスマホ・タブレットが複数台ある、という方は多いと思います。
複数台のPCやタブレットなどを同時にインターネットへ接続するために、ルーターを設置している方が多いと思います。
細かい説明は割愛しますが、ルーターを設置すると、大抵の場合はそこにLANと呼ばれるネットワークが構築され、そのLAN全体をルーターを介してインターネットに接続することで、ルーターに接続されている複数台の端末が、同時にインターネットへ接続できるようになります。
簡単に言ってしまえば、インターネットというのは、ルーターやLANを相互に接続してできた巨大なネットワークなんです。
つまり、インターネット上には、自宅に設置したルーターのように、あなたの通信を中継する機器をいくつも経由して、目的のサイトへたどり着けるようになっています。
引用元:JPRS
そしてこの”通信を中継する機器”は、仕組み上誰でも設置が可能です。
また、インターネットのベースとなった仕組みでは、”一部の経路が切断されても、他に通信経路があれば通信を継続できるようにする”仕組みになっています。
先程書いたように、インターネットはネットワークを相互につないでいる構造になっているので、目的のサイトにたどり着くまでの経路は何通りもあります。
そのうちのどの経路が選ばれるかは一定ではなく、状況に合わせて、最も最適なルートが選択されます。
つまり、自分がインタ―ネットへ送信した情報がどの経路を通過するのかはわからない(決まっていない)のです。
通信経路は固定ではなく、かつ経由する機器もだれのものかわからない…そんな仕組みなので、例えばもし経由する経路上にサイバー犯罪を企てる人が設置した機器を経由してしまった場合、自分が送信した解読された場合はその内容が盗まれてしまったり、改変されたりしてしまう可能性が出てきます。
もしその時に自分が送っていた情報がパスワードやクレジットカード情報だったら…最悪ですよね。
そうならないために、自分が送付する情報を”暗号”にして、自分と通信相手にしか解読することができないようにする仕組みがあります。
これが、SSL(TLS)と呼ばれるものです。
SSLを利用するためには自分のサイトが動いているサーバーに、SSL証明書をインストールする必要があります。
SSL証明書は発行を行っている”認証局”と呼ばれる業者から取得する必要があります。
通常は有料で、有効期限があるので、有効期限が近づくたびに購入しなおす必要があります。
ただし、最近はLet’s Encryptという、更新するまでの期間が短い代わりに無料で利用できるSSLもあります。
これでSSLをサイトに導入して対応完了…!と行きたいところですが、まだ他にも気を付けないといけない点があります。
また次回説明します。