サイバー攻撃という、かつては映画にしか出てこなかったようなワードが当たり前のように聞こえてくるようになってしまった昨今。
そんなサイバー攻撃の状況を、地図上にわかりやすく可視化するサービスを提供しているところがあります。
今回は、個人的に分かりやすいと思ったサイトをいつくか紹介します。
NORSEは運営元のNORSE社が世界各地に設置したハニーポット(一見脆弱性対策されていない、攻撃者が攻撃しやすいように見せかけわざと攻撃させることでその攻撃手法を解析する目的で設置されるホスト)から受け取ったデータを解析し、発信元と発信先、使用プロトコルを地図上に可視化してリアルタイムに表示しているサイトです。
プロトコルごとに色分けされており、視覚効果もビームを打った/打たれたような表現になっていて非常に分かりやすいです。
見ていると常に何かしらドンパチやっている様子がうかがえますが、まれに大量のトラフィックが見えることがあり、”あっ、集中攻撃されているな…”というのがよくわかるときもあります。
〇CYBERTHREAT REAL-TIME MAP(カスペルスキー)
有名なセキュリティソフトベンダーであるカスペルスキーが運営しているサイバー攻撃可視化サイトです。
こちらはカスペルスキー社製の各製品から報告された脅威の統計をリアルタイムで表示しているようです。
セキュリティソフトが検知する情報なので、ネットワーク経由の攻撃だけでなく、ウイルスやスパイウェア、脆弱性の検出なども表示されます。
こちらはGoogle Ideas提供の攻撃可視化サイト。
内容としてはDDoS攻撃元の発信元と発信先を可視化しています。
自分が確認した時点でも、常時攻撃のトラフィックが表示されていて、ちょっと衝撃的です。
ただ、どういった仕組みで取得されているのかがよくわからかったので、何を基準にしてDDoSと普通の通信を見分けているのかは不明です。
もしかすると、一部通常の通信も混じっているかもしれませんね。
ちなみに、UI的にはちょっと見づらいですが、日本でもNICTという団体が可視化サービスを公開しているようです。
NICTERWEB – NICT
見ていると世界中のサイバー攻撃の規模の大きさにただただ驚くばかりです。
もし自分がこれらの攻撃の対象になってしまったら…そんな最悪な事態を想定しながら、できるところから対策していきたいですね。