最近、MicrosoftのSQL Serverを使ったシステムを作っています。
SQL Serverは高機能である分、MySQLなどと比較すると複雑でわかりづらい点が多い印象があります。
そんなSQL Serverデータベースを簡単に編集できるようにするために、SQL Serverに標準で”SQL Server Management Studio”というツールが付属しています。
テーブルの構成やストアドプロシージャの定義、すでに入っているデータの抽出や権限の設定など、すべてGUI上から操作することができます。
恐らく、SQL Serverを使ったことがある方は、一度は触っているのではないかと思います。
このManagement Studioですが、現状動作するのはWindowsのみで、macOSやLinuxなどの他OSなどの場合はFreeTDSなどのパッケージをインストールしたうえでSQLを直打ちしないといけないため、Windowsでの開発と比較すると、かなりやりづらい状況でした。
最近、Microsoftは一部の製品はクロスプラットフォーム(とくにOfficeやVSCodeなど)化する流れが起きており、最近になってSQL Server用の公式ツールでクロスプラットフォームで利用できるものが発表されました。
Microsoft SQL Operations Studio がアナウンスされました – SEの雑記
名前は Microsoft SQL Operations Studio
VSCodeとVSCode向けMSSQLプラグインがベースになっているようで、GitHub上でオープンソースとして公開・開発がされています。
現在プレビュー版が公開されているということなので、実際に手持ちのMacにインストールしてみました。
こちらが起動直後の画面。
見た目は完全にVSCodeです。
Management Studio同様に、左側にDBの内容がツリー形式で表示されています。
勿論SQL文の実行もOperations Studio上で実行可能。
ストアドプロシージャの作成や編集なども行えるようになっていました。
上記の記事では”Operations StudioはManagement Studioの後継ではない”という説明がされていましたが、基本機能はそこそこ押えている印象です。
現時点ではまだ日本語化も不完全でしたが、VSCodeベースということなので、Operations Studioも徐々に日本語化されていくのではないかと思います。
SQL Server本体もすでにLinux上で動くバージョンが出ているようですし、今後はWindowsでなくても開発しやすい環境が整っていくかもしれませんね。
SQL Server Operations Studioのプレビュー版は こちらから入手できます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-operations-studio/download