人気の無料エディタ、Visual Studio Codeには、ほかのエディタが実装していない特徴的な機能の一つとして、”Live Share”という機能があります。
このLive Shareは、自分のVSCode上で共有URLを発行し、そのURLを別のVSCodeユーザーに渡すことで、Googleドキュメントの共同編集機能ように、渡されたユーザーと同じコーディング画面をリアルタイムで共有して、ペアプログラミングやアドバイスなどを行うことができます。
一方、コーディングに必要なあらゆる機能を集約し、一つのソフトで開発に必要なほぼすべての操作を行うことができる人気の有償IDEであるIntellij系とその派生のIDEには、この”Live Share”に相当する機能が今まで存在しておらず、この点についてはVSCodeにリードを許してしまっていました。
コミュニティ上でもこのLive Shareに相当する機能の登場が望まれていましたが、なかなか実現できずにいました。
ところが先日Intellij系IDEの開発元であるJetBrainsから、ついにLive Shareに相当する機能である”Code with Me”をリリースしたと発表されました。
Code With Me EAP リリース – Jetbrainsブログ
この機能はプラグインとして配布され、バージョン 2020.2.x 以上のIntellij系IDEで利用できます。
プラグインをインストールすると、右上に”Code with Me”というプルダウンが表示されます。
クリックすると、次のような項目が表示されます。
このうち、”アクセスを有効にして招待リンクをコピー”をクリックすると、自分が今IDE上で開いているプロジェクトの共有モードが有効になり、発行したリンクを渡されたユーザーが自分が開いているプロジェクトに参加できるようになります。
一方。参加するゲスト側は、自分がすでに持っているIDE上のCode with Meのプルダウンメニューから”別のIDEに参加者として接続”をクリックするか、受け取ったリンクをブラウザに貼り付けて表示された画面に従います。
IDE上から”別のIDEに参加者として接続”を選んだ場合、受け取ったURLを入力すればOKです。
ブラウザから参加する場合は、開いたときに表示されるコマンドをOSのターミナルに打ち込みます。
すると、Code with Me専用のIntelliJ Clientが起動し、ホストのIDEに接続されます。
なお、IntelliJ Clientは、デフォルトで英語ですが、ほかのIntellij系プラグインと同様に、起動している状態で日本語化プラグインをインストールすれば、写真のようにUIがほぼ日本語表示になります。
Code with Meは、最終的に何らかの形で有償化されるとのことですが、EAP版である間は無料で利用できるということなので、気になった方は是非試してみてください。