しばしばメール送信を取り扱い、そのエラーの詳細を元になんやかんやしなくてはならない時があります。メール送信時のエラーはメール送信サーバのエラー(サーバへの接続情報の誤りなど)の他、メール送信プロトコルである SMTP プロトコルに従ったエラーがあります。これは次の様なメッセージ付きのエラーです。
554 5.5.1 Error: no valid recipients
メッセージを読めばある程度意味は分かりますが、エラーコードにも意味があります。554 の意味は”処理の失敗”と大雑把でこの3桁部の紹介はググればすぐ見つかります。エラーメッセージの自然言語部分の元になっているである後ろの 5.5.1 の部分の説明はなかなか見つからなかったのでこれの意味の探し方を紹介します。
SMTP プロトコルの RFC(Request for Comments。色々な技術仕様についての文書)に記述されているのでその中を読むとわかります。SMTP に関する RFC は様々なものがありますが、エラーコードの末尾について詳しいのは RFC 3463 と RFC 5248 の二つです。
RFC 3463 – Enhanced Mail System Status Codes
RFC 5248 – A Registry for SMTP Enhanced Mail System Status Codes
RFC 3463 – Enhanced Mail System Status Codes 日本語訳
RFC 5248 – A Registry for SMTP Enhanced Mail System Status Codes 日本語訳
RFC 3463 はエラーコード末尾部分のコードの各定義について記述されています。読むのはいくらか手間ですが、単純なエラーメッセージよりも深く意味を知れます。
RFC 5248 は RFC 3468 等で拡張された SMTP プロトコルのステータスコードの登記簿です。こちらを読むどの様なステータスコードがありうるのかすぐに把握できます。
この辺りを探すとググっても直接回答にたどり着けないようなマイナーなエラーにも対処しやすくなります。エラーコードとは別にメールサーバのログがあるならばそちらを読んだ方が解決が早いことも多々あります。