Wi-Fiの設定を簡易化するWPSですが、実はAndroid 9から削除されていたことをご存知でしょうか。
実際にAndroid 8 の端末の設定画面と、Android 9 の端末の設定画面を見比べてみると…
設定項目からWPSが消えているのがわかります。
SSIDやパスワードの入力なしに自動でWi-Fi接続をセットアップしてくれる便利なWPSですが、実はこの規格には脆弱性が存在しています。
無線LAN設定を簡素化する「WPS」、PIN方式の仕様に脆弱性 – @IT
この脆弱性がGoogleに廃止を決めさせたのかどうかは定かではないですが、もしかすると廃止を考えるきっかけにはなっている可能性もありそうですね。
なお、Googleは将来的に復活させる予定であるというコメントをしているとのことですが、Android 10の時点ではまだ復活していないようです。
Wi-Fi規格として多くのルーターで利用できるWPSがなくなったことで、手動でセットアップする必要が出てきてしまったのは残念ですが、セキュリティ上のことを考えるとやむを得えませんね。