話題に上ってから久しい、IPv4アドレスの在庫枯渇問題ですが、ここ数年の間に実際に多くの管理団体で、未使用のIPアドレス在庫が枯渇する状況になっています。
日本をはじめとするアジア地域でのIPv4アドレス在庫を管理していたAPNICでも、2011年4月5日にすでに新規のIPアドレス在庫が枯渇しています。
そして先日、ヨーロッパ地域などを管轄するRIPE NCCの所有IPv4アドレス在庫も枯渇したとのニュースが流されました。
欧州地域のIPv4アドレスがついに枯渇 – ZDNet Japan
これで、新規IPv4アドレスの在庫がまだ残っているのが、アフリカを中心としたAFRINICの管理するIPアドレスのみとなりました。
(※AFRINICはもともと在庫数が少なく、他のRIRへの移転が認められていないため、IPアドレス在庫があっても他国の事業者が使用することはできないようです。)
AFRINIC 26レポート [前編] ~全体概要~ – JPNIC BLOG
まだ中古ドメインの取り扱いは一部あるようですが、明らかに需要に対してアドレス数が足りていないため、いよいよもって根本的な対策が必要となってきました。
しかし、移行先の第一候補であるIPv6はIPv4とほぼ互換性がなく、IPv4しかないネットワーク、およびその逆の場合は相互に通信を行うことができないのが最大の難点となっています。
全世界で一斉に切り替えることは無理なので、影響を最小限に抑えつつもスムーズに移行する方法が必要になってきますが、既存の仕組みだけではなかなか難しいのが現状のようです。
うまいやり方が見つかればよいのですが…