constはPHPのオブジェクト定数です。具体的には決して変更の効かない値を設定する修飾子です。オブジェクトと密に絡んだ設定値などを記述するのが主な目的です。
PHP: オブジェクト定数 – Manual
class MyClass { const CONSTANT = 'constant value'; function showConstant() { echo self::CONSTANT . "\n"; // self::CONSTANT = 'hogehoge'; の様な代入は文法エラーで弾かれる } }
変更が効かない、というのはあくまで代入ができないのみで、継承による変更は可能です。
<?php class MyClass { const CONSTANT = 'constant value'; function showConstant() { echo self::CONSTANT . "\n"; // self::CONSTANT = 'hogehoge'; の様な代入は文法エラーで弾かれる } } class WhoClass extends MyClass { const CONSTANT = 'extended constant value'; function showConstant() { echo self::CONSTANT . "\n"; // self::CONSTANT = 'hogehoge'; の様な代入は文法エラーで弾かれる } } echo MyClass::CONSTANT . "\n"; // constant value echo WhoClass::CONSTANT . "\n";// extended constant value
不便な部分は設定ファイルを読み込んでその値を入れておく、という処理をしたい時ぐらいです。constにならば言語仕様的に値が変更されないと担保されるのでコーディング時、テスト時に混乱を招きにくいです。
よくstatic修飾子によって静的呼び出しをするコードがありますが、static修飾子のプロパティは値をコードの実行中に書き換えられます。フレームワーク、ライブラリ、プロジェクトによっては静的に呼び出せる動的なふるまいの権化のコードが存在するため、staticでもわりと警戒する必要があります。constは後に開発をする人に無用な警戒心を抱かせず、読みやすいコードの作成に貢献してくれます。