Google Chromeに実装された新機能の影響で多くのサイトで不具合が発生

  • 2019年11月28日
  • 2019年11月28日
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先日、次のような不具合の情報が、銀行や申込フォームなどがあるサイトなど、様々なサイトでアナウンスされました。

【システム障害】ろうきんダイレクト(インターネットバンキング)一部取引における不具合について – 近畿ろうきん

インターネットバンキング(個人)における一部不具合について(続報) – 島根銀行

【お知らせ】Android版chromeでWEB投票をご利用中にエラーが表示される事象について – BOAT RACE

Android版Chromeにおける各種不具合について – mixi

上記のサイト以外にも、楽天市場やmineoなど、多くのサイトで影響が出ていたとのこと。

具体的な内容としては、Android版Google Chromeでこれらのサイトを閲覧すると、サイトの動作に不具合が発生し、セッションが切れてしまったり、不正な操作が行われてしまうといった少々まずい症状のようです。

原因はAndroid版GoogleChromeの新機能、”プリロード”

原因は最近Android版Google Chromeに搭載された”プリロード機能”によるもののようです。

AndroidのChrome 78のPreload問題 – Qiita

このプリロード機能は、サイト内のaタグ(クリックすると別のページを表示するいわゆるリンクのこと)をすべてスキャンし、aタグで指定されているリンク先URLのページまでも先読みしてしまうことで、表示速度を高速化しよう、という機能だったようです。

ところが、サイト内のaタグに含まれるすべてのURLのページに無差別にアクセスする仕組みになっていたために、ユーザーがタップしていないにも関わらずログアウトボタンが動作してしまったり、ショッピングサイトなどのページ遷移が厳しく管理されているサイトなどでは不正なページ遷移が発生し操作ができなくなる、といった状況が多数発生したのが今回の問題の原因だったようです。

すでにChromeの開発チームには報告されており、直ちに無効化の操作が行われ、現在は一度GoogleChromeを再起動することでこの問題の機能が無効化されるようになっているとのことです。

しかし、まだ設定項目は残っているようで、何かのはずみに再び有効になってしまうことも考えられます。

一応設定からも無効にしておくと安心です。

Chromeの”設定”から

プライバシー->”ページをプリロードして、閲覧と検索をすばやく行えるようにします”

のチェックボックスをオフにすることで、プリロード機能を無効化できます。

しかし、明らかに既存のサイトでの動作に影響が出そうなこの機能が、どうして正式リリースまで出てしまったのか…非常に疑問ですね。

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