【GNSS】通信経路としての”みちびき”

みちびき(準天頂衛星システム)とは、準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システムのことで、英語ではQZSS(Quasi-Zenith Satellite System)と表記します。
みちびきとは|みちびきについて|みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト – 内閣府

 みちびきは日本が打ち上げた日本向けの衛星測位システムを構成する衛星です。準天頂軌道の衛星とある様に日本の上空に滞在する時間が多く取られています。これにより衛星測位に必要な衛星の電波状況を良好な状態に保ちやすくなり、安定した高精度測位を実現します。
 上記の様にみちびきは測位に用いられることを主目的にしています。みちびきの利用イメージも位置情報が主になっています。
 「利用イメージ」一覧|利用者向け情報|みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト – 内閣府
 一方でみちびきは位置情報以外のサービスを提供することも考慮されています。例えば、次の二つがあります。
衛星安否確認サービス「Q-ANPI」|みちびきについて|みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト – 内閣府
災害・危機管理通報サービス「災危通報」|みちびきについて|みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト – 内閣府
 どちらも地上のインフラが破壊されても通信経路を確保できる準天頂衛星の特徴を活かしています。今後もこの手のサービスが増えるとちょっとした衛星電話みたいになるかもしれません。災危通報に関してはまだ予定のみですがQ-ANPIに関しては試験運用がすでに始まっています。

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