デザインはjQueryで作られる、実装はVue.jsで行う。なんやかんやあってこの方式でwebページを作る必要が出てくることがあります。一貫していた方が作りやすいはずなのですが、なんやかんやあってこうなります。
デザインの実装の際、jQueryとVue.jsを読み込ませるとデザイン時に動いていたイベントが消える時があります。これはVueがテンプレートエンジンも兼ねていることが原因で起きがちです。例えば次の様なシナリオで起きます。
// デザイン時 HTML読み込み完了 ↓ jQueryによるイベント付与実行 ↓ 全てのHTMLに付与されるべきイベントが付与されている // 実装時 HTML読み込み中、Vue構築中 ↓ HTML読み込み完了 ↓ jQueryによるイベント付与実行 ↓ Vue構築完了。Vue内で定義されたHTML構築を持ってきて描画
特にVueでAPIの結果をHTMLの一領域に描画する仕組みを作った時はイベントの再定義の絡みで大体こうなります。こうなる時にはVueの中でVueが読み込み完了した場合に実行されるイベントでjQueryによるイベントを定義すると良いです。
export default { components: { }, props: { }, data() { return { }; }, mounted() { // jQueryのイベント付与処理 },
このように記述するとコンポーネントが読み込まれるたびにmounted関数が実行され、テンプレート内にjQueryのイベントが付与されます。
Vue.jsとjQueryの同時実行はJavaScriptファイルが巨大になり初期読み込みが遅くなるため積極的に行うべきでないのですが、デザイナーからいただけるデザインにjQueryでアニメーションがついていることがしばしばあります。そういった際にこのやり方を知っておくと、Vue.jsの便利さから離れないままアニメーションを崩すことも再構築することもなくデザインを再現できます。