自前でサーバーを立ててメールサーバーを稼働させる際、立ち上げたメールサーバーが正式なものであることを証明するために、サーバーに割り当てたIPアドレスへドメインの逆引き設定を行う必要があります。
IPアドレスに逆引き設定が適切に行われていないと、不正なメールサーバーからの接続だと判断し、メールの配送や受信を拒否するメールサーバーが存在しているためです。
そんな逆引き設定ですが、自分のドメインを設定したい場合、通常はそのIPアドレスを保有しているプロバイダなどに依頼しないと自分のドメインと紐づけてもらえない場合がありますし、そもそもそういった依頼ができない場合もあるのでちょっとハードルが高めです。(この場合は、自分のドメインの代わりにプロバイダのホスト名が逆引き名に設定されている場合が多いです。)
一方IPレンタルサーバー業者などでは、業者がIPアドレスを保有している場合があるので、レンタルサーバー使用時に、逆引き設定も併せて行うことができるところもあります。
今回は会社でも使用しているさくらインターネットさんのサービス”さくらのクラウド”での逆引き設定方法を紹介します。
サーバ一覧から、逆引きを設定したいIPが振られているインスタンスをダブルクリックします。
するとインスタンスの詳細画面に移行するので、タブからNICを選択します。
“ホスト名逆引きを編集”を選択
逆引きに指定したいホスト名を入力します。
この状態で
nslookup IPアドレス
とすると、
> nslookup IPアドレス
サーバー: dns.example.com
Address: XXX.XXX.XXX.XXX
名前: example.jp
Address: IPアドレス
のように設定したドメインをIPから引くことができるようになります。