GoogleのSNSサービス”Google+”が4/2にサービス終了予定となっています。
終了する理由としては、利用者の増加が見込めなくなった点、そして、 “Google+ People API” の不具合が原因で非公開設定にしている個人データ(名前、メールアドレス、職業、性別、年齢など)に開発者がアクセスできてしまう事件が発生し、トドメになってしまったようです。
“世界中の情報を整理する”ことを野望とし、実際に世界中の情報を整理するというかもはや牛耳る勢いで様々なサービスを出してきたGoogleですが、そんなGoogleであっても他の巨大なSNSサービスに勝つことができなかったという事実に無常観を感じます。
なお、G Suite (有料の企業向け) 版Google+は継続される予定のようです。
利用者が伸びなかったとはいえ、Google+を愛用していたユーザーは一定数いるはずです。
そんなユーザーの皆さんには、せめてデータをバックアップしておきたい、という方もいらっしゃるかと思います。
ありがたいことに、GoogleはGoogle+に限らずGoogleアカウントを利用したあらゆるサービスのデータのバックアップを取得することができる仕組みを用意しています。
バックアップを取得するには、まずGoogleアカウントの”自分のデータをダウンロード“ページへ移動します。
すると、バックアップ可能なGoogleのサービスの一覧が表示され、バックアップを取得したいサービスにチェックボックスを入れる画面が出てきます。
Google+のみをフルバックアップしたい場合はこの4項目にチェックを入れておけばよさそうです。
バックアップを取得する際には形式や取得方法などのオプションを選ぶことができます。
オプションを指定したら”アーカイブを作成”をクリックします。
アーカイブ作成中の画面へ移行します。
僕の場合はデータ量が少なかったのですぐにダウンロード可能な状態になりましたが、Google+に多くの投稿をしていたユーザーの場合はアーカイブが準備されるまで、かなりの時間がかかるかもしれません。
“ダウンロードリンクをメールで送信”を選択した場合、準備が完了するとメールが送信され、その中にある”アーカイブをダウンロード”をクリックするとこのような画面になります。
ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、このような形でデータが格納されていました。
Twitterのエクスポートと違い、画像ファイルなどもすべて出力してくれるのはありがたいですね。
投稿もスタイルこそなかったものの完全な状態で保存できていました。
エクスポートがちゃんとできることは分かりましたが、そうはいってもサービスの終了というのはなかなか大きな影響を与えるものです。
利用者の得られなかったGoogle+ですが、同じGoogleから独立したNiantic社で開発・配信されている位置情報ゲーム”Ingress“では、Google+がエージェント(Ingressでは参加ユーザーのことを”エージェント”と呼ぶ)同士のコミュニケーションや公式からのアナウンス情報を受け取るのに欠かせないツールとなっていたようで、少なからず影響を受けるようです。
そんな状況を鑑みてIngress公式では、新たな”専用のSNS”へ移行する、という計画を立てているようです。
『Ingress』Google+終了後どうなるの!? グローバルコミュニティマネージャー アンドリュー・クルーグ氏に対策を訊く – ファミ通
新しいSNSでもGoogle+同様の役割を担わせることができるのか、注目ですね。
Google+の順次閉鎖開始まで残りわずかです。
Googleは公式アナウンスで”2019 年 3 月 31 日より前にダウンロードを開始してくださいますようお願いいたします。”としています。
Google+を使用中のユーザーの皆さんは早めにデータのエクスポートや他サービスへの移行をしておいた方がよさそうです。