Googleスプレッドシートは Excel 的なデータと操作を複数人で同時に行える仕組みです。そのためよく要望や不具合などの連絡、進捗報告に使われています(使っています)。そしてその様な使い方をしている場合、行が増えて来た時に必要な情報を見逃しやすくなります。必要な情報のみ表示されるように都度データを隠したり色付けしたりする手もありますが、なかなか手間です。QUERY 関数を使うことで楽にこれを管理できます。
QUERY – ドキュメント エディタ ヘルプ
QUERY 関数を端的に言うと SQL 的にデータを扱う関数です(正確には Google Visualization API のクエリ言語)。この関数をあるセルに実行させるとそのセルの右下方向にずらっとクエリ結果が並びます。具体的な使用例は次です。
=QUERY('進捗管理'!A2:R,"SELECT * WHERE I<>'完了'", -1)
上のクエリ関数は”進捗管理”という名前のシートの A2 から R 列の無限長行を対象に I 列が”完了”でない行だけを抜き出す、というクエリを作っています。これを実行すると次の表が
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No | 作成日 | カテゴリー | 作成者 | 依頼内容 | 詳細 | 最終確認 | 連絡事項 | ステータス | 作業完了日 | 担当者 | 備考 |
1 | 2021/10/22 | hoge | Aさん | 依頼内容テスト | 詳細テスト | 完了 | 2021/10/23 | xさん | |||
2 | 2021/10/25 | fuga | Aさん | 依頼内容テスト | 詳細テスト | 作業中 | xさん |
次の表の様になります。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No | 作成日 | カテゴリー | 作成者 | 依頼内容 | 詳細 | 最終確認 | 連絡事項 | ステータス | 作業完了日 | 担当者 | 備考 |
2 | 2021/10/25 | fuga | Aさん | 依頼内容テスト | 詳細テスト | 作業中 | xさん |
実際に使用すると次のスクリーンショットの様になり 170 程ある行からきれいに必要な数行のみを抜き出せます。