自宅内LANからでもインターネット越しでも、登録済みの自宅のプリンタへ印刷することができるクラウドサービス”Googleクラウドプリント”が、なんと昨年の11/27頃に決定してしまっていたようです…
“Google クラウド プリント”が来年末で廃止 ~10年間ベータ版のまま終息 – 窓の杜
AndroidにもOSネイティブに組み込まれている機能ですし、しっかりした印象を持っていたのですが、これβ版だったのですね…
Googleクラウドプリントで最も恩恵を受けることができたのが、LinuxのCUPSを使用してプリントサーバーを構築した際に、プリンタに直にAndroidと連携する機能がなくても、LAN内からの印刷機能に対応していればCUPS経由で印刷できた点です。
iOSであればOS組み込みで”AirPrint”が存在しており、何もしなくてもCUPSをAirPrintサーバーとして認識してくれるので、普通にiPhone/iPadからプリンタを利用することが可能になっています。
一方、AndroidにはCUPSと直でやり取りする仕組みが入っていないため、Androidとの直接通信に対応していないプリンタをしようとした場合、ちょっと頭を悩ませる状況となっていました。
そこでLinuxプリントサーバー側で、AndroidでログインしているGoogleアカウントと同じアカウントでクラウドプリントへログインしておくことで、インターネット経由でAndroidとCUPSを連携させることが可能になり、とても便利に使えていました。
なので今回の廃止の話はとても残念に思います。
幸いにも、Android4.4以降にはシステムにプリンタドライバとなるアプリ(印刷サービスプラグイン)を組み込む仕組みが追加されたので、CUPSに対応したサービスプラグインが見つかれば、直接CUPS経由でAndroidから印刷することができるかもしれません。
対応してそうなアプリもいくつか見つかっているので、また試してみたいと思います。