Windowsには自分のマシン内だけで使用できる存在しない仮のホスト名(ドメイン)をIPアドレスと紐づけたり、実在する ドメイン と対応するIPを別のものに書き換えたりすることができるhostsという仕組みがあります。
例えば、ドメインを取得する前に取得予定のドメイン名を使用してWebサイトが意図した動作をするか…などの確認に使えたりします。
Windowsのhostsファイルは次の場所に存在します。
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
このhostsファイルですが、中身を見ると次のような書式になっています。
192.168.XXX.XXX example.com sub1.example.com sub2.example.com sub3.example.com
見方としては、一番左がIPアドレス、2番目が紐づけたいホスト名、そして3番目からはエイリアスとなるホスト名となっています。
ホスト名とエイリアスの違いはほぼありませんが、設定上の扱いは、2番目のホスト名が正式な名前で、3番目以降はこの正式なホスト名の”別名”という扱いになっています。
hostsファイルではサブドメインを登録する際に*(ワイルドカード)を使用することができず、使用する可能性のあるドメイン名をすべて列挙する必要があります。
別のレコード(行)に分けて書いてもいいのですが、同じIPに対して複数の異なる名前を付ける場合に全部別の行にしてしまうと見づらくなってしまうので、この場合はエイリアスを使用すると見やすくなります。
さて、このエイリアスですが、実は登録できるホスト名の数に上限があります。
HOSTS ファイルにおけるエイリアス名の最大数について – Microsoft
つまり一つのレコードにエイリアスを9個以上設定してしまうと。9個目以降はOSに認識してもらえず、設定されていないことになってしまいます。
そのため、9個目以降のホスト名でアクセスしようとしてもドメインが見つからない旨のエラーが出てしまいます。
この場合は9個目以降のドメインを別の行として書けば問題なく使用できるのですが、この使用を知らないとうまくいかなかったときちょっと焦ります。(僕は知らなくて一瞬焦りました…w)
hostsを使用して開発を行う場合は把握しておきましょう。