Windows Subsystem on Linux(WSL)では、複数のディストリビューションをインストールすることが可能になっていますが、cmdのbashコマンドから直接起動できるディストリビュージョンは1つのため、自分が使いたいディストリビュージョンがbashコマンドに紐づけされていない場合はちょっと不便です。
通常は一番最初に導入したディストリビュージョンがbashコマンドに 紐づけされますが、wslconfig コマンドを使うことで
紐づけるディストリビューションを切り替えることができます。
まず、現在の設定を確認してみます。
wslconfig /l
Windows Subsystem for Linux ディストリビューション:
kali-rolling (既定)
Ubuntu-16.04
このように、インストール済みのディストリビューションの一覧が表示されます。
このうち、(既定)と書かれているものがbashコマンドで起動するディストリビューションです。
これを切り替えるには、次のように入力します。
wslconfig /s ディストリビューション名
今回の場合は、例えば次のように指定してみます。
wslconfig /s Ubuntu-16.04
もう一度確認します。
> wslconfig /l
Windows Subsystem for Linux ディストリビューション:
Ubuntu-16.04 (既定)
kali-rolling
> bash -c "cat /etc/os-release"
NAME="Ubuntu"
VERSION="16.04.6 LTS (Xenial Xerus)"
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
PRETTY_NAME="Ubuntu 16.04.6 LTS"
VERSION_ID="16.04"
HOME_URL="http://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="http://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="http://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
VERSION_CODENAME=xenial
UBUNTU_CODENAME=xenial
無事切り替わりました。