UTC、UNIX時間、ユリウス通日

著者:杉浦

UTC、UNIX時間、ユリウス通日

 システムにおいて暦の変換処理というのは往々にして面倒なものです。慣れ親しんだ近年の年月日時分秒でさえ一月の長さの違い、閏日あたりが手間です。これが縁もゆかりもなさそうなイスラム常用暦やインド国定暦になると大変です。そのような手間を省くために世界中で利用する事を目的とした暦があります。UTC、UNIX時間、ユリウス通日はそのような暦です。
 UTC(協定世界時)は世界中を対象としたシステムの基盤としてよく使われる暦です。UTCは非常に正確に時間を刻む原子時を元にしています。地球の自転一周が一日となる様に、変化する自転の周期に合わせてUTCには適宜閏秒が挿入されます。UTCを基準に世界各地の標準時、タイムゾーンなどが決められています。GPS衛星に組み込まれている原子時計もこのUTCに同期して開始されました。
 コンピュータの世界においてよく用いられる暦の単位のひとつがUNIX時間です。UNIX時間はUTC1970年1月1日0時0分0秒からの秒数で表される暦です。分も閏もありません。UNIX時間はとにかく扱いが簡単な暦です。この点からよくコンピュータシステムの内部で用いられます。ユーザに向けて表示する時点ではその時々に合った暦に変換するわけです。
 世界にはUTC1970年1月1日0時0分0秒の記録もあり、各地各時の暦はまちまちです。ユリウス通日はそのような過去の出来事を統一した日付で扱うための暦です。ユリウス通日は紀元前4713年1月1日正午からの経過日数で表されます。ユリウス通日を用いると元禄15年12月14日=グレゴリオ暦1703年1月30日の様な比較が簡単になり餡巣。
 GNSS衛星による測位には時刻が密接にかかわっています。GNSS衛星における時刻の話にはUTC、UNIX時間、ユリウス通日がよくでます。
 国立天文台の暦計算室には、この手の話が多く詳しく載っています。

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