最近になって、Mozillaの内部の開発者が10年前に書いた、”GeckoレンダリングエンジンはWebkitに負けると思っていた”という旨のコメントを公開していたことがわかりました。
Mozillaのベテラン開発者、10年前にはFirefoxは負けると考えていた – スラド
ソースの記事を読むと、当時Firefoxが最盛期を迎え一定の地位を築きつつも、新しく出現したWebkitの革新性に危機感を抱いていたことがうかがえます。
実際、Webkitから派生したBlinkエンジンを搭載するGoogle Chromeは圧倒的人気を集め、現時点では利用者数ベースでFirefoxを圧倒的に下しています。
上記のスラドのコメント欄でも、利用者の間で昨今のFirefoxの存在意義(特にQuantum以降)が揺らいでいることがうかがえます。
一方で、”完全に自由なインターネット”を掲げるMozillaのFirefoxは、唯一の完全に非営利でオープンなプラットフォームであり、これは非常に大きな意味がありますが、それ以外の有利な点があまりない状態で、Chromeや他のブラウザと対等以上にやりあっていくのは難しいのかもしれません。
最近、Firefoxのシェアがついに10%を割ってしまったというニュースも出てきました。
もはやマイナーブラウザの域に? Firefoxのシェアがついに10%を切り一桁台に突入へ – INTERNET WATCH
Firefoxの今後が心配ですね…