周知なことですが地球は楕円体であり、平面で全てを表した場合、無視できない誤差が生まれます。メルカトル図法の地図と実際の面積の比較で驚いたことのある人は僕だけでないと思います。緯度経度は角度を用いることによって、地球上の位置を正確に表すことができます。しかし現実問題、地理を計算する際には地球を平面と仮定したほうがはるかに楽です。また、人間が平面に立っている感覚を覚えるように、地球上のごくわずかな範囲に限って考えるならば平面と仮定してもそれほど誤差は生まれません。平面直角座標系はそのような考えに適した座標系で、その名の通り平面として計算を行えるように定められた座標系です。
平面直角座標系ではある点を原点としたエリアを複数定めることによって、各エリアの平面直角座標系で発生する誤差を抑えています。計算したい区域のエリアは国土地理院のページで確かめられます。
平面直角座標系は市役所等のローカルな範囲の地理関係、GISで広く用いられています。GNSSとGISの連携を行いたい時には緯度経度と平面直角座標系を変換で行き来できるようにする必要があります。